IOGブログ:QSig:量子暗号の可能性を探る
エディンバラ大学で開催される研究イベント”QSig”とIOGの研究である”ワンショット署名”について説明された内容です。
元記事:
https://iohk.io/jp/blog/posts/2024/01/19/qsig-exploring-opportunities-in-quantum-cryptography/
以下、内容要約
1月26日、エディンバラ大学でコンピュータ科学を探求する研究イベント”QSig”が開催されます。
これは”量子計算”を暗号やブロックチェーンに応用する為の研究がテーマとなっていて、IOGのチーフサイエンティストであるAggelos Kiayias教授や、イーサリアム財団のJustin Drake氏などが参加します。
量子コンピューターが実現すると既存の暗号の多くは突破されてしまうと言われています。
ブロックチェーンにも暗号が利用されている為、量子計算の研究とブロックチェーンには強い関係性があります。
記事ではIOGが研究した、量子計算を利用した新しい暗号である”ワンショット署名”について解説されています。
既存の暗号と量子暗号は性質が大きく違います。
既存の暗号:関与する数学の複雑さに依存
量子暗号:”量子状態のコピーの作成は不可能”という量子の性質に依存
ワンショット署名はこの量子の性質を利用し、
”コピーや再利用が不可能な一度きりの鍵”という既存の暗号では不可能な鍵を実現し、非常にセキュリティ性の高い署名システムを可能にする技術です。
これにより、カルダノのようなPoSブロックチェーンへの特定の攻撃を防止し、チェーンのセキュリティを高めることが可能になります。
IOGによる量子暗号研究への大きな貢献は、
カルダノの将来性と持続可能性にも強く影響している要素です。
コンピューティングの新時代ともいえる”量子”と”ブロックチェーン”の相乗へとつながる”QSig”の開催は非常に心強いですね。
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